【つらい睡眠障害は薬で治る?】10年の眠剤経験から思うこと

睡眠障害

授業が始まると、ものの5分で爆睡…今日の授業内容、テストにでるんだった(O_O)

午前中の会議、上司の報告が子守唄に聞こえる(-_-)zzz隣の同僚につつかれて我に返る…

午後イチ、ふと気づくと、パソコンの画面いっぱいに「ああああああああああああ…」って「あ」の文字で埋め尽くされてる(>_<)お昼休みに仮眠とったはずなのに…

 

15時の会議、これが一番ツライ(T_T)目の前に部長、寝ちゃマズイ。腕をつねりまくっても瞼が落ちてくる…

 

 

気づくとコクリコクリ・・・ 寝てはいけないのはわかってるんだけど、こればっかりはどうしようもないんですよね。

眠気を殺すために、中指の爪の生え際を押したり、後頭部をトントンしてみたり。

ツボを押そうが、エナジードリンクを飲もうが、眠い時は眠いんです。

 

でも、その原因って。

昨日、しっかり8時間寝たはずなのに…?

気づかないうちに睡眠障害を起こしているのかも?

ここでは、私が長年悩まされている、『睡眠障害』、特に途中で何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」をメインに考察します。

そして、これまで試した睡眠薬の効果と影響について、個人的な感想を交えて解説します。

はたして、薬で睡眠障害が治るのか!?

 

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眠れない?寝すぎる?それって睡眠障害です!

睡眠障害ってなに?

すでにご存知かもしれませんが、まずは簡単に。

「睡眠障害」とは、「睡眠になにかしらの問題があること」です。

ハイ、そのまんまです。

眠れないのも睡眠障害ですが、寝たはずなのに眠くてしょうがないのも睡眠障害なのです。
他にも、眠っている間に動き出したり、悪夢を見たり、足がむずむずして眠れないのもそう・・・そして、眠っている間にいびきが酷く、急に呼吸がとまってしまう、「睡眠時無呼吸症候群」もすべて「睡眠障害」です。

よく、寝つきが悪くて夜眠れないことを「不眠」と呼んでいますが、不眠は「睡眠障害」の中の症状のひとつなんです。

それ以外にも、寝つきが悪かったり途中で何回も目が覚めてしまったり朝早く目が覚めてしまったり寝ても寝ても寝た気がしない、といった症状を「不眠症」といいます。

  • 寝つきが悪いのが「入眠障害」
  • 途中で目が覚めるのが「中途覚醒」
  • 早くに目が覚めるのが「早朝覚醒」
  • 寝た気がしないのが「熟眠障害」
    これらは「睡眠障害」の中の「不眠症」の症状です。

 

睡眠障害の原因って?

眠りに関する障害の原因って、ホントたくさんあります。

よくあるのが、夜遅くまで起きている生活が続いたせいで、ある日早く寝ようと思っても眠れなかったり。

私が受験生のとき、夜遅くまで勉強して、昼過ぎまで寝る生活をしていたら、受験本番直前は眠れなくて苦労しました。

同じようなパターンでは、海外に行って時差が変わることで、眠くなったり眠れなくなったりする時差ボケがありますね。

原因は『体内リズムが狂うこと』なんです。

また、上司にしかられたこと、友達と喧嘩したことが気になって、ずーっと考えてたら眠れなくなったとか、心の中にある不安や怒りなど『ストレスが原因』

他にも、痛みやかゆみで眠れない、おしっこが何度もでて眠れないといった『身体の原因』

お酒の飲みすぎ、寝る前にコーヒーを飲んだら眠れない、薬を飲んだら眠れないなどの『薬物による原因』などなど。

原因がわかれば、それを避けたり、改善すればいいだけなんですが、『ストレスが原因』つまりは原因が【心の問題】にあると、避けるのが難しくなってきます

睡眠障害を放っておくと?

これらの睡眠に問題が起きることで、またやっかいな別の問題が出てきます。

ひとつには、睡眠障害によって、日常生活や社会生活に支障が出てくることがあります。睡眠障害によって日中の眠気やだるさ、集中力低下などが引き起こされると、日々の生活に支障をきたし、極端な場合には事故につながることもあります。
また、睡眠不足や睡眠障害が長期間持続すると、生活習慣病やうつ病などになりやすくなることがあります。

睡眠障害が続くと、うつ病になりやすくなる半面、実はうつ病でも高い率で睡眠障害が合併することもわかっています。

うつ睡眠障害となったのか、 睡眠障害からうつになったのか? うつと睡眠障害は切っても切れない関係、お互いに絡み合って影響を及ぼすんです。

うつが改善されないと、眠りの質も悪くなっていって、うつがさらに悪化する。

そうなると、ますます眠れなくなる・・・まさに悪循環!

睡眠障害の対策

じゃあ、眠れなくなったり、眠り過ぎるようになってしまったら、どうしたらいいのか?

すぐ、睡眠薬を!と言いたいところですが、

まずは、原因のもとを取り除くことから始めます。

規則正しい生活リズムを心がけたり、寝る前に刺激の強いものはとらない、また、痛みが原因なら痛みのもとを取り除くために病院へ通うとか、いい眠りができるような環境を整えることが効果的です。

快眠グッズが効果的な場合もあります。

  • 枕を変えてみる
  • アロマオイルやお香を焚いてみる
  • ヒーリングミュージックを聴く
  • アイマスクをつける
  • 耳栓をつける

私は枕を変えてみて、かなり効果がありました。

ヒーリングミュージックはYoutubeにかなりの数が上がっています。

 

それでも眠れないときは、市販の「睡眠改善薬」をためしてみるという手もあります。

 

しかし、上でも述べましたが、原因が「心の問題」と思われる場合には、環境や努力では解決できないかもしれません。

この場合やっぱり、医者に相談するべきです。

内科もしくは心療内科を受診することになります。

 

中途覚醒のつらさ

私は2008年にうつと診断され、その間、「中途覚醒」に悩まされました。

私の睡眠障害は、主に以下のような状況でした。

23時ごろ布団に入ると、あっという間に眠りにつきます。

入眠に関してはまるで問題なし。

布団に入って眠れないことは、全くないのです。

ふと目が覚めます。時計を見ると1時。「あれ?まだこんな時間?」

すぐまた眠りに入るんです。

またふと目が覚め、時計をみると2時。ウトウトしながら 「さっきから、1時間しかたっていない・・・」

ところが、そこからが地獄です。

ほぼ1時間置き
くらいに目が覚めて、3時、4時と時計を見ます。

次第に外が明るくなり、ついに眠れなくなります。

そこからはカウントダウン

 

あと2時間しか寝れない・・・あと1時間しか寝れない、あと10分・・・

「もう会社行かなきゃ・・・」

頭がボーッとしたまま会社に行き、次の地獄は10時から始まる打ち合わせです。

なにがつらいって、会社で眠気をこらえるときが一番キツイ・・・

そして午後の会議のために、お昼休みにおにぎり1個だけ、速攻で食べて、残りの時間を昼寝に充てるんですが、 結局15時くらいになるとまた眠気が襲います。

眠気をこらえるため、太腿や手の甲にペンをつき刺して血だらけになったこともありました。

 

睡眠薬は効果的か?

睡眠薬の種類もいろいろ

睡眠薬と言っても、その種類や効果は様々です。

ちなみに先ほど紹介した、市販の「睡眠改善薬」は、当然ながら睡眠薬とは別物です。

睡眠改善薬は、「寝つきが悪い」、「眠りが浅くて夜中に目が覚めてしまう」といった「一時的な不眠症状」を緩和する薬です。
一時的な不眠とは、「精神疾患等病的な原因のない人が経験する一過性の不眠」のことを言います。

出典:エスエス製薬|睡眠改善薬とは

「睡眠改善薬」が眠りを誘発するのは、風邪薬やアレルギーの薬を飲んで眠くなるのと同じ作用で、覚醒中枢を抑えるように作用し、一方「睡眠薬」睡眠中枢という脳を鎮静する仕組みを増やすように作用します。

簡単に言うと、「睡眠薬」は「睡眠改善薬」に比べて効果が強いということです。

睡眠薬は作用時間によって、超短時間型短時間型中時間型長時間型に分けられます。

そして、作用時間が短いものを「睡眠導入剤」と呼んでいます。

睡眠障害の度合い、症状によってお医者さんがどれかを処方しますが、たいてい初めは「導入剤」にあたる短時間型を処方されると思います。

 

私にとっての睡眠薬とその効果

私が最初に処方されたのが、作用時間が超短時間のマイスリーでした。

私が、”途中で目が覚める”ことを強調して伝えても、初めは短時間から。

当然ながら、速攻で意識がなくなり、すぐ眠れるのですが、2、3時間で目が覚め、朝方のカウントダウンはいつも通りでした。

次に短時間のレンドルミン、リスミーを試すことに。

やはり寝入りのよい自分は、あっという間に意識がなくなるんですが、結局途中目が覚めてしまい、状況はまったく変わりません

徐々に効き目の長いタイプに置き換わり、中時間作用の薬ユーロジンが処方されました。

これもイマイチ効果が得られず、やっぱり夜中何度も何度も目が覚めます。

ついに長時間作用のものを試すことになりました。

一番長い作用時間の薬として処方されたのがドラールとソメリンでした。

しかしこちらは、目が覚める頻度は少し減ったものの、あまりのだるさにその日一日まったく起き上がることができなくなりました。

私にとっては作用が長すぎるような、ドラールとソメリンは効き目が極端な気がします。

結果的に、効果はイマイチであるものの、短時間作用のものより目が覚める頻度が少なく、長時間作用のものよりも翌日の影響が少なかった「サイレース」が比較的あっていたような感じで長く使っていました。

そのサイレースに出会うまで7,8年はかかったでしょうか。

睡眠障害にアルコールはダメ!

少し話がそれるかもしれませんが、お酒を飲むと眠れるという話。

アルコールは、確かに経験的にも寝つきがよくなるため、不眠に効果があるように思ってしまいます。

でも、アルコールは覚醒させる作用があることもわかっています。

むしろ、途中で目が覚めて、逆効果になるんです。

アルコールは寝つくまでの時間を短縮させます。そのためにアルコールを寝酒として使う人もいます。しかし就床1時間前に飲んだアルコールは、少量でも睡眠の後半部分を障害することが知られています。つまり、寝つきは良いのですが夜中に目覚めてその後なかなか眠れないという現象がおこります。また就床前のみならず就床6時間前に飲んだアルコールも睡眠後半部分の覚醒度を上げることが知られています。

出典:厚生労働省|e-ヘルスネット アルコールの作用

 

そして絶対にNGなのは、睡眠薬とアルコールを一緒に飲むことです。

どちらも中枢神経に作用することから、作用を増強し合って、意識がもうろうとなったり、呼吸困難になることもありえます。

もうろうとした状態で転んだりして、大けがを負ったり、最悪は死亡するケースもあります。

とにかく悪いことづくめなんです。

どうしてもお酒を飲むときは、睡眠薬は服用しない!

コレ、絶対です。

 

睡眠薬をやめた理由

最終的に使った、サイレースは1年程度お世話になりましたが、翌日眠気がなかったか?怠さはなかったか?という点で、決定的な効果はありませんでした。

一時的な効果はあったのですが、飲んだ時だけ。

長期的に効果がある、とかいうことはありませんでしドラールとソメリン

そんなことも睡眠薬を止めるきっかけのひとつですが、それよりも、サイレースを服用するようになってから、別の辛い症状が出始めたんです。

肩と首周りの強烈な凝りでした。

ひどいときは、痛み止めを飲まないと生活できないくらいでした。

睡眠薬の服用で、泥のように眠ることもあるので、そのせいで寝違えしたのかな?とか、

どつぷりと眠って、寝返りを打てなくなることで、血流が悪くなってしまったのか?とも考えたのですが、少なくとも2,3日サイレースの服用を止めると、痛みがなくなるんです。

 

そしてもうひとつ、止めるきっかけになったのは、ご存知の方も多いかもしれませんが、「ベンゾジアゼピン受容体作動薬」の耐性や依存性の問題です。

ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、脳をリラックスさせることで眠気が現れる性質のものですが、現在処方される抗不安薬や、睡眠薬のほとんどがこのタイプです。

もともと、ベンゾジアゼピン系の薬は、用量を超えて大量に長期服用することによる依存性が問題とされていました。

しかし最近、厚生労働省から、普通に用量を守っても、繰り返し長期服用することで依存性が生じるとして注意喚起しています。

体が薬に依存すると、薬のある状態が普通となってしまい、減量や中止する時に、不眠、不安、焦燥感、頭痛、嘔気・嘔吐、せん妄、振戦、痙攣発作などの「離脱症状」が起きます。

私は抗うつ薬で離脱症状、いわゆる「シャンビリ」がでるため、ベンゾジアゼピン系の薬に対しても相当不安がありました。

というわけでそこから、もう睡眠薬には頼らないと決意して、少しずつ飲む頻度を間引きしながら減らしていき、耐性や依存なく止めることができました。

 

抗うつ薬の「シャンビリ」については、こちらの記事でで詳しく解説しています。

関連記事:【シャンビリを起こさないために!】離脱症状の仕組みを理解する

 

まとめ

はたして、薬で睡眠障害が治るのか!?については、

約10年に渡って睡眠薬投与を続けたにもかかわらず、私にとって決定的な効果はありませんでした。

そして今でも、変わらず目が覚めます。

 

でも、あるときから、「目が覚めたら覚めたでしょうがない。」、「目が覚めることを諦めよう。」と考えるようになりました。

それがよかった!のかはわかりませんが、それほど、次の日がつらくなくなってきました。

抗うつ薬が効いているんじゃ?と言われたら、これも否定できないんですが、

最近では、うつの状態も良くなってきたと感じます。

 

薬を飲み続けること。

命を維持するためなら仕方がないですが、本来はあるべき姿ではないと思うんです。

抗うつ薬にしても安定剤にしても睡眠薬にしても、副作用が少ないと言われても、脳に作用する以上、飲み続けるのはかなり抵抗があります。

私が目指すのは、寛解して薬を飲まなくてもよい生活です。

今はようやく、睡眠薬と抗不安薬を飲まない状態になっていて、残すは抗うつ薬のみ。

なんとか、食事や生活習慣、環境を改善して、少しでも健康的な体に近づけるように努力したいと思っています。

 

コメント

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