会社を辞める決断に至るまで、本当に時間と勇気が必要でした。
具体的にやめようと決意し、辞表をだすまでに1年かかりました。
家庭のこと収入のことはもちろんですが、一番悩んだのは、運よく次の職につくことができたとして、果たして健康的に続けられるだろうか?同じことを繰り返すのではないか?という不安です。
退職と信用とリスク
また、仕事を失うことは、信用も失ってしまうことにもなります。
仮にお金が必要になってどこかから借りたいと思っても、仕事がなくては当然借りることができません。
もし家を引越さなくてはいけなくなった場合にも、一般の物件に関しては、相当厳しくなってしまいます。
うつで退職する人に、次の仕事が決まっている、なんてことはないでしょう。
若いまだ前途有望な人なら、仕事を決めるのに不安を覚えることはないかもしれませんが、ある程度年齢が言ってしまうと、少なくとも今の会社以上に条件のいいところ、給料、ボーナス、福利厚生、通勤費などなど、どれをとっても今以上の条件の会社には、勤められない可能性の方が高いはずです。
そして、それだけならまだしも。
人間関係を含めた環境が、今以上に悪いところだったら・・・
まったくもってリスクだらけです。
おそらく家族の不安も相当なものですから、十分理解、納得してもらう必要があるでしょう。
この大きなリスクを十分承知したうえで、退職に踏み切ることになります。
退職した直後はまだやることがある
ありがたいことに家内も理解してくれ、上の子供も独り立ちしていたので、決断することができました。
新しい仕事で同じことを繰り返さずに勤められるか?はまだこの答えがでていませんが、確実に以前とは考え方が変わっており少しは落ち着いて前向きに考えることができています。
ともかく、このままでは変わることができない、なんとかしたい、もう生まれて半世紀が過ぎますが、この年になって新しい人生に移る準備を始めることになりました。
まずは、体調をある程度まで戻すことから始めます。
ところが、ここで別の問題に突き当たります。
ただ、体を休めている間にも、経費がかかります。
税金、食費、光熱費、子供が小さければ学校や教育費などなど。
退職金が潤沢だと思っていても、このままではあっという間に尽きてしまいます。
そこで、そのために体や頭を動かさなくてはなりません。
せっかく、体を休めるために退職しても、もうひと踏ん張りが必要なのです。
退職後に不安を少しでも取り除くために、次のステージに進むために、ぜひ実行してください。
通院しながら気持ちを休める
とりあえず、休んでいる間の金銭的な対策をうって、ようやく気持ちも安らぎつつあります。
まるでストレスのない生活に入ります。
すーっと気持ちが抜けるような爽やかな感覚がやってきます。
今まで散々睡眠障害に悩まされていたものが、これからは気にすることもない。
感じたことのない解放感に浸っていると、突然、予期せぬ不安がやってくるときがあります。
頭と心を休ませることが一番の大切なときなのに、どうしようもなく不安になってしまう時期がおとずれるのです。
そこをいかに排除するか?
今までは忙しくて、考えも及ばなかったことが頭の中を駆け巡って、そのせいで前に進めなくなることがあります。
次では、そんな状態の時に不安を払しょくするための、お勧めの方法を紹介します。
なにか打ち込めるものを
会社勤めの間、何も趣味がなかった、という人も多いと思います。
また、カラオケや歌が好きなんだけど、退職したあとだから、なかなかカラオケにいくのも大変、とかいう人も。
でも、何かに打ち込めるものがあると、気持ちを紛らわしたり、もし没頭できれば不安を忘れることができます。
私の場合は、それまで全く考えたこともなかったのですが、「ガーデニング」にはまっていました。
たまたま妻がガーデニングに興味があって、一緒に苗や土などの買い物に付き合っているうちに、すっかりガーデニングの魅力にとりつかれてしまいました。
凝って、様々な花の種類をベランダ一面に・・・ということではなく、簡単にしかも実用を兼ねて、食べられるトマトやナス、バジルなんかをこじんまりと作りました。
成長の過程を楽しむのもそうですが、何といっても収穫のときの喜びが一番の魅力です。
なかなか、外に出る機会が減ってしまい、そんな時でもちょっとした風を感じることができて、精神衛生上とてもよい趣味だと思います。
そのおかげもあって、なんとか不安な時期を乗り切ることができたのだと思っています。
ガーデニングはいろいろな人におすすめなのですが、何でもいいです。
とにかく打ち込める?のめりこむ必要のない程度の何か興味のあることを続けていると、きっと不安な時期をやり過ごすことができると信じています。


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